化粧品に使う着色剤というのは・・・
メイク化粧品に使われている顔料は、肌に付着して、化粧膜を作ることで、肌をきれいに見せたり、色をつけて魅力をアップするために使われています。
また、色付けだけじゃなくて、艶を出したり、キラキラと輝かせたり、逆にテカリを抑えたり、肌の質感を変化させるなど、メイクのニュアンスを与えるために、大事な働きがあるんだそうです。
昔は、化学合成のタール色素や不純物によって、肌にトラブルを起こすなんていうこともあり、社会問題になったほどでした。
ですが、現在使われているものは、純度が高く、そもそも厳しい検査に合格した安全性の高いものになっているんです。
顔料には、無機顔料と有機合成色素と天然色素があります。
無機顔料の中には、タルクやマイカ、セリサイト、カオリン、シリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウムといった体質顔料、酸化鉄やベンガラ、群青といった着色顔料、酸化チタン、酸化亜鉛といった白色顔料、パール剤、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化チタン皮覆マイカなどの真珠光沢顔料があります。
有機合成色素には、黄色5号、赤色213号、赤色223号の染料、赤色228号、赤色226号、青色404号の有機顔料があります。
天然色素は、βカロチン、クチナシ青、ベニバナ赤(カルサミン)、クロロフィル、クルクミンがあります。
有機合成色素に染料というが出てきましたが、この染料というのは、顔料とはどう違うのでしょうか。
顔料は、水や油には溶けません。
粉々にした微粒子の粉末原料で、皮膚に吸収されない大きさです。
これに対して、染料は水や油に溶けて鮮やかに発色します。
角層に染着してしまう色素もあって、落ちにくいリップなどに配合されています。
最近流行りの落ちにくいリップにはこんな色素が使われているのかな。
(染着とは・・・ 染料で色素が皮膚や毛髪に浸透して着色すること)